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2026年3月4日水曜日

円高が進まない! 有事の円買いはいつ消えた? ドル円は155円前後を推移

 かつて、世界で何かトラブルが起きれば「とりあえず円を買っておこう」と言われた時代がありました。しかし、今やその常識は過去のものとなり、有事の際にもドルが買われる「有事のドル買い」が鮮明になっています。

1. 転換期はいつだったのか?
「有事の円買い」という言葉が完全に色あせたのは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻が決定的なトリガーだったと考えられています。
それまでも徐々に円の地力は弱まっていましたが、この未曾有の事態において、円は買われるどころか、「エネルギー価格の高騰」と「日米金利差の拡大」を背景に歴史的な独歩安を記録しました。世界が危機に直面した際、投資家はもはや円ではなく、圧倒的な軍事力と資源を持つアメリカのドル、そして金(ゴールド)へと逃避したのです。
2. なぜ「有事の円買い」は消滅したのか?
かつて円が買われた理由は、「日本が世界最大の純対外資産保有国であり、危機時には海外から資金が還流する」という期待があったからです。しかし、現在は以下の要因がそのメカニズムを壊しています。
① 貿易赤字の定着とエネルギー依存
日本は原油や天然ガスを輸入に頼っています。有事(戦争や地政学リスク)が起きるとエネルギー価格が高騰し、日本の貿易赤字は膨らみます。
  • 以前: 危機になれば円を買う。
  • 現在: 危機になれば燃料代のために「円を売ってドルを払う」必要が生じる。
② 「安全な逃避先」から「金利のない通貨」へ
アメリカがインフレ対策で金利を高く維持する一方で、日本は長らく超低金利を続けてきました。
有事が起きた際、投資家は「何も生まない円」よりも、「持っているだけで利息がつき、かつ軍事大国であるドルの安心感」を選びます。つまり、ドルの「利回り」と「安全保障」がセットで評価されるようになったのです。
③ デジタル赤字と構造的な円弱化
GAFAに代表されるITサービスへの支払いや、新NISAを通じた海外投資など、日本から外へ出ていくお金が構造的に定着しました。これにより、多少のリスクオフ(危機回避)程度では、この巨大な「円売り」の流れを止められなくなっています。
円は「普通の通貨」になった
「有事の円買い」の消滅は、日本経済が「強い製造業と貿易黒字」で支えられた時代から、「輸入コストと金利差」に翻弄される時代へと変わったことを象徴しています。
今や円は「聖域」ではなく、経済実態を正直に反映する「普通の通貨」になったと言える。

日本人としては残念な話です。



2026年3月2日月曜日

日経平均株価 6万円 なぜ市場は「区切りの数字」を目指すのか?

株価チャートにおいて、5万円や6万円といったキリの良い数字は「心理的節目」と呼ばれます。これには投資家の心理と市場の仕組みが深く関わっています。
  • 投資家心理の集中: 投資家は「上昇しているときは楽観」「下落しているときは恐怖」という心理状態に陥りやすく、その指標として分かりやすい大台を意識します。
  • 注文の集中: 多くの投資家が、キリの良い数字を「利確(利益確定売り)」や「損切り」の目安として設定します。そのため、その価格帯に到達すると取引が活発化し、相場の転換点や加速点になりやすいのです。
  • 達成感と新たな期待: 心理的節目を突破することは、市場に「さらなる高みへ行ける」という強気なムードをもたらします。現在、日経平均が6万円を目指している背景には、企業業績の改善や「サナエノミクス」と呼ばれる積極財政への期待が、この大台突破を後押ししている側面があります。
10年前、この株価を誰が予想できたのか?
今から約10年前の2014年末、日経平均株価は1万7,450円でした。当時、現在の3倍以上となる6万円という水準を正確に予測していた人は、専門家の間でも極めて稀です。
過去の予測と現実のギャップ
  • 当時の常識: 2020年時点の予測(約6年前)でさえ、専門家による「25年後の日経平均」の最多予想は「4万円台」でした。つまり、当時のプロの目から見ても、30年近くかけてようやく到達すると考えていた水準を、わずか数年で追い越してしまったことになります。
  • 加速した上昇スピード: 2024年に4万円を突破した後、2025年6月に4万円台を回復。そこからわずか4ヶ月後の10月には5万円の大台を突破するという、かつてないスピードで上昇が続いています。
  • 現在の強気な試算: 野村證券などは最近の試算で、通常シナリオでも10年後には6万2,907円、高成長なら8万円超という数字を出していますが、これはあくまで「最近の勢い」を踏まえた上での話です。
でも10年前に何かの記事で、日本の株価は安過ぎるの倍の2万円になると言い続けていた
アメリカの有名な投資家はいたはずですね。

さぁ今月は配当権利落ちが待っています、本当に歴史的快挙は起こるでしょうか。