随分、儲けさせてもらっている銘柄ではありますが、先週から
会計不正Newsの話題でSTOP安で再度落ちてきたNIDEC。
「なぜ、日本電産の株価はこんなに大きく動くのか?」
この疑問に答えるべく、過去3年間の同社の株価を振り返り、その裏側にある理由を紐解いていきましょう。
乱高下の背景:3つの大きな要因
日本電産の株価変動には、主に以下の3つの要因が複雑に絡み合っています。
グローバルなサプライチェーンの混乱とインフレ この数年間、世界経済はコロナ禍によるサプライチェーンの混乱、そしてウクライナ情勢などによる原材料価格の高騰という、二つの大きな課題に直面しました。日本電産も例外ではなく、生産コストの上昇が収益を圧迫する懸念が投資家の間で広がりました。特に自動車部品事業は、半導体不足の影響を大きく受け、株価下落の要因となりました。
経営体制の変革とリーダーシップの交代 日本電産にとって、この3年間で最も大きな出来事の一つが、カリスマ経営者として知られる永守氏から、小部博志氏への社長交代でした。創業者から後継者へのバトンタッチは、企業にとって重要な転換点です。新しい経営体制への期待と同時に、今後の成長戦略に対する不透明感が一時的に株価の重しとなることもありました。その後、永守氏の会長兼CEOへの復帰など、目まぐるしい人事は、市場に混乱をもたらす要因となりました。
EV(電気自動車)市場の期待と現実 日本電産は、EVの心臓部である駆動用モーター「E-Axle(イーアクスル)」事業を成長の柱に据えています。一時期はEV市場の急拡大への期待から株価は大きく上昇しました。しかし、EV市場の成長鈍化や競争激化の懸念が浮上すると、期待の剥落から株価は大きく下落しました。株式市場では、将来の成長への期待と、それが現実のものとなるかどうかの見極めが常に繰り返されています。
株価のジェットコースター、その先に何を見るか?
この3年間、日本電産は外部環境の逆風、そして内部の大きな変革という二つの波に直面しました。株価の乱高下は、これらの不確実性を市場がどう評価したかの結果と言えるでしょう。
しかし、日本電産が世界トップクラスのモーターメーカーであり、EV事業という成長の種を持っていることに変わりはありません。今後の株価は、以下の点が焦点となります。
世界経済の安定化とコスト削減: サプライチェーンの正常化や、原材料価格の安定が収益を押し上げるか。
新経営体制の確立: 永守氏のリーダーシップの下、後継者育成や新たな成長戦略が軌道に乗るか。
EV事業の競争力: 激化するEV市場で、E-Axleのシェアをどこまで拡大できるか。
日本電産の株価は、単なる企業の業績だけでなく、マクロ経済、そして経営体制といった複合的な要因を映し出す鏡ともいえる。
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